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 DVD「月光ソワレ」  /2008年07月04日(金)
かなり過去の話になりますが、去る4月上旬に、ネット通販でALI PROJECT(アリプロ)のライブDVDを購入しました。
週に何度かついつい見てしまっているので、そろそろ感想文をアップしてみたいと思い書いてみました。


「月光ソワレ-DVD」ALI PROJECT「月光ソワレ-DVD」ALI PROJECT
「月光ソワレ DVD」(ALI PROJECT)
楽天ブックス(税込4,049円・送料込)




と言っても文才も音楽の素養も皆無に等しい私なので、間違ったニュアンスや人によっては共感を得る事が出来ない解釈の仕方をしている場合があるので、ご注意ください。





□エピローグ

ALI PROJECT、オーケーストラ、両方のエッセンスにときめく私のために出たDVDだと信じている。
かなり長文になりましたので、追記↓に書きました。




青い文字は初見の印象。
黒い文字は3ヶ月経過した今追記した文です。





1. 聖少女領域

出だし一曲目と言う事か、微妙に声のハリが不安。
だけど、中盤から特に問題なく綺麗な声と音になって、ゴージャスです。


赤いゴージャスなドレスは、元々のアニメ作品のイメージ故かもしれません。
バックのオーケストラに対してアリカさんのお声が弱く聞こえるかもしれませんが、声もまたオーケストラの一部として全体像をとらえると実はかなり素敵なバランスを実現している事に繰り返し聞いていると納得してきました。
ピアニシモからフォルテ、フォルティシモからピアノへと音の増減の振幅が、オーケストラの醍醐味だと思うのですが、それがいかんなく発揮されています。
…テレビで再生していると、音量一定で聞けないと言う妙な欠点(?)があるのですが、気にしない。

聞けば聞くほど、体に染み渡るようで、繰り返しの視聴にあっています。


2. 恋せよ乙女

オーケストラで聞くと、結構ドラマチックです。

背後にパイプオルガンと思われる建造物があるのですが、そこに当たる光の色彩が一番ドラマチックで背景に見とれてしまいました。
カラフルでパステルカラーの混色がとても綺麗で一種荘厳さすら匂わせて…神秘的。

途中指揮者さんが楽譜内で迷子になっておられるのを、ハラハラと見てしまいます…追いつくの大変ですよね…一曲に詰め込まれている音符が半端無さそうなので、ちょっとの小節でページを繰っているような…すごく忙しそうな感じです。
それでなくても変拍子がありそうで難易度が高そうなのに…
実はアルバムで聞いた時は印象に残らない歌だったのですが、何だろ、月光ソワレの中で全然負けていません。


3. 人生美味礼賛

出だしの手拍子に驚いた。。
オリジナルと違って宝野アリカさんオンリー声なので、若干弱く聞こえるけど、シンフォニックとしてはこんな感じでいいかな?と思います。

…ちょっとコーラスも欲しいと思った私は欲張りなだけです。


歌詞を深読みすると怖くて毛布の中でガクブルしちゃったり、焼肉を見た時の反応に困ってしまったりする筈なのに…どうしてこの方の声はこんなに綺麗可愛いんだよぉっ!!
声にだまされて、一杯食べれてお腹一杯で幸福〜ってイメージしか出ないのが困ったところ。
ライティングもメリハリがあるのはいいですが、多分会場にいたら急にカッと強烈な光が目に入って大変だったんじゃないかな…と思いました。画面で見ていると綺麗なんですけど。

そしてこの曲あたりから画面左奥におられる打楽器奏者の多忙さ(楽器チェンジ)が目立ち始めます。
もうこのライブの陰の主役は彼女です。間違いありません。



4. La caleche〜春の雪

実はオリジナル曲をよく知らないのです;
ゆったりとしていて、真夜中に聞いていたいかも。


改めて聞くと凄くしっとりとしていて、神秘的で、美しい曲です。
特にラストにかかる間奏のバイオリンのメロディラインとテンポの急激な変化は、初めて聞いた時鳥肌が立ちました。きっと私の琴線にビビっと触れてしまう何かがあるのだと思います。
時間が無くてDVDを見る時でも飛ばさずにジックリと聞いてしまう曲です。


5. 今宵、碧い森深く

実はオリジナル曲をよく知らないのです;
ゆったりとしていて、真夜中に聞いていたいかも。


中世ヨーロッパ貴族の薫り立つような貴婦人をイメージしてしまいます。
少女マンガに描かれるラブロマンスのようなダンスシーンかと思いきゃ…懐疑的な心情・ラストの歌詞にフェイクを紛れ込ませているところは、さすがだと。
ただただ、しっとりとして流し聞きをしてしまうと、ゆったりバラードと埋もれてしまいそうだけど、歌詞を眺めつつ情景を妄想しつつ…と聞くと妙な感覚に陥ってしまいます。



6. オフェリア遺文

歌詞がバックグラウンドでかなり聞き取れないのですが、全体像として大好きです。
この歌のために買ってもいいくらい、私は惚れ惚れと聞き入りました。
オケと歌唱のバランスがトップクラスに好き。


正直オフェリアは知りませんし、歌詞も実は理解できません。
…オフェリアって、オフィーリアの事なんでしょうかね?別人のアリカさん架空の人なのでしょうか。
未だにそれが分からないで悩む私がいる。
壊れた心を眠りで熟成させるのか、癒すのか…オフェリアの目的は音の中に隠されて私には見えないけれど、そうしたいと言うその人の意思は強く感じられました。




7. Arabesque Romanesque

オケのみの楽曲。

きっとボーカルさんは着替えと水分補給なんかをしていらっしゃったのかなぁ…と妄想しながら聞いていました。
あのように使われると、小学校にぞんざいに放置されていたタンバリンが可哀想に思えてくるのです。。


泣くようなバイオリンの音色、繰り返される主旋律、メリハリの利いた曲構成。
どれもこれもがとても魅力的で仕方がありません。
オーケストラ好きなら、ストリングス好きなら多分この私の気持ちを少しくらいなら汲んで頂けるのではないかな、と思います。
後日同曲のアルバム版を聴いてみたのですが…正直こちらのバイオリンの表情と楽器の総数の多さもあって、アルバム版は淋しい印象に思えました。
アルバム版はテキスト(見本)のようなカチっとした演奏。
DVDは物凄いドラマチックな変遷と表情の変化が織り成す一大演奏と聞こえて…こちらが個人的には軍配があがってしまって困ります。




8. 薔薇架刑

辛めに書くと、高音パートが厳しいです。。音の伸ばしもオリジナルに比べたら力が足りないのですが…。
贔屓目に見ると、ライブであの音が出ていることに衝撃を覚えます。外してはいませんでしたから。。
てか、ライブにこの楽曲をエントリーしたALI PROJECTの漢っぷりに、惚れ直しました。
私なら絶対に外したい曲のひとつでしたもの。


一部歌詞が…なところはあるものの、確かに弱弱しい高音はちょっぴり残念だけれど、それを補って余りあるバロック楽曲(なのかな?)だと思いました。
アルバム収録の歌は、あまりにも不自然な息継ぎに、実際にトライして酸欠で倒れた私がいるわけですが、さすがにライブでは普通に息継ぎをされておられるのを拝見して、残念なような安心したような。
でもやっぱりライブであの音程が確保できるってのは、信じられない。
絶対外すって見ている私がオロオロと一番心配(何て言い草;)した曲だっただけに、いい意味で期待を裏切ってくれました。
やっぱ、凄い。
色々書きましたが、オーケストラさんの技量が高すぎて、ついついそっちに気持ちがそらされて…いけませんね。



9. 胡蝶夢心中

オリジナルアルバムの時は、パっとしない曲だなぁ…とかなりスルーしていたのですが、今回はしっとりとしながら聞き入ってしまいました。

アルバム「Psychedelic Insanity」収録からのチョイスと言う事みたいです。
この曲と「暴夜layla幻談」にはキーボードが追加されてピコピコ音やピョーンと言う機械音が追加されました…うん、原曲のイメージは壊さないけれど、ここまで来たらシンフォニックでまとめてもよかったんじゃないかしら?とちょっと思いました。
私、わがままなんです。



10. 暴夜layla幻談

これも、ライブ曲にエントリーするなんて、勇気を通り越して無謀だと、私の基準では思う曲。
音の高低が激しくて、まるでジェットコースターみたい(母談)。
でも、私は大好き。
冨と闇のパートはクセになります。


アルバム「Psychedelic Insanity」収録からのチョイスと言う事みたいです。
改めて聞くと、人の業を超凝縮したらこんな残骸が残りそう…とちょっと凹みそうになるのです。
ちゃんとアラビアンなビブラートも再現されていて、ああ何てとんでもない歌い方をする人なんだろう…とウットリとしているのは、内緒です。



11. GOD DIVA

ここぞ!と言う時に、両手を腰に当てておられる!と気付きました。
でもちゃんと綺麗に高音が出ているし、通常の歌唱パートも怖くて美しい表現になっていて…やっぱすごいなぁ〜と思い知りました。


原典の曲より、「月光ソワレ」での歌い方のが好きだったりします。
並々ならぬ気合と途中のハミング(?)の追加から…どこを切り出しても綺麗に歌われていて…この曲だけ何度も聴きすぎているわけです。
辛らつな歌詞なのに、不協和音とピコピコ音が混ざっているのに、どうしてこんなに綺麗に聞こえるんだろう?



12. 百合と夜鶯

アリプロの歌でもトップクラスに好きな歌がエントリーされていたのが、とっても嬉しい。
このために私は購入した、と言っても過言じゃないです。
ピアノの伴奏も奥行きがあって綺麗でしたし、宝野アリカさんが手に百合を掴んで歌われていたのも綺麗だし…歌詞好きだし。。

これは何度も聴きたいな〜。


ピアノとアリカさんと百合の花が主役。
と書くとかなりシュールだけど、真実なのだ。
主点が夜鶯(うぐいす)と鬱蒼と生い茂る森と言う、童話のような世界観でありながら、歌われている事はこの上なくシビアで、きっと誰しもが多かれ少なかれ一度はその事実に直面して打ちひしがれる
であろう主題。
直前の曲と言い、この曲と言い、真実の一部を容赦なくえぐるとコレほどまでに鋭利な衝撃となるものなのか、と思い知らされます。
でもしっとりと歌い上げられるこの歌で一番の悲劇は、それを見ていることしか出来ない夜鶯ではないか、と思うのでした。

13. 闇の翼ですべてをつつむ夜のためのアリア

アリアなんだけど…いいんだけど…私にはそれほど思い入れが無いのが残念。
しっとりとしていて、綺麗なので聞き入ってしまうのですが。




14. 亡國覚醒カタルシス

「COLLECTION SIMPLE PLUS」通常版に収録されている、シンフォニック仕様に近い仕上がりで、コーラスが無いものでした。
オーケストラと高くて儚いボーカルの声と、ちょっと過激な歌詞とが化学反応を起こして大変。
神々しくさえありました。


コーラスは無いとは言え、慣れてしまえば。もっと言えば最初からこちらを聞いていたら不足は何も無いくらいの完成度です。
スローテンポとアップテンポのメリハリも、過激な歌詞も、全てがつじつまの合うような。そんな異様な魔力を感じる歌ですね。
私にとって、ALI PROJECTと初めて対面したのはこの歌(アニメ版)でしたので、一際思いいれも深くなってしまいます。
愛を求めても、体を求めても、乾きは収まらず全てを破戒しつくしてこそ成し得る何かに取り付かれた歌。
なのに声の美しさとオーケストラの音の美しさでオブラートに包まれているけれども。
それでも隠し切れない心と体の悶絶が聞こえてくるようです。
涼しげな表情で歌われるとね…もうどうしていいやら分からなくなるんですよー。



15. 愛と誠

CD「グランド・フィナーレ」に収録されていた雰囲気そっくり。
歌詞は…実はあまり好きではないのですが、全体的な雰囲気には引き込まれていきます。


どうしてもこの歌を聴くと、サ○ラ大戦のイメージが浮かんでしまいます。
ちゃんとアニメ見たことさえ無いのに。
左右のパネルに舞い散る花びらの映像がやけに印象的です。



16. 戦争と平和

これも、CD「グランド・フィナーレ」に収録されていた雰囲気そっくり。
背景に戦争を思わせる映像がチラチラしていたため、CDで聴くのとは違った趣がありました。
転調するラスト付近が大好きすぎます。。


左右のパネルに映し出される人の醜さと愚かさと切なさと、歌に見え隠れする弱弱しい光との対比がやるせないですね。
今この瞬間にさえ、争いに巻き込まれて日々を送る事さえ困難な人々がたくさん存在すると言う事実を思い出させられて…辛いので、私は現実逃避をする日々です。
平和が物足りないとか、そう言う事が言えるくらい愚かであれば、この世界は生きていきやすいのかもしれないな…そんな風にだけはなりたかないですけれどもね。



17. 月光ソワレ

オケのみの楽曲です。
聴いていると、自分がいかにオーケストラ音源が好きなのかを認識してしまいます。


たゆたうストリングスの曲。
かなりの不協和音の含有率を見るこの楽曲ですが、それでも美しいと感じてしまうのは、一体どうしてだろう?
協和音で心地よく、不協和音で足元から這い上がる不安を、そして協和音でホっとさせといてまた不協和音で突き放す。
そんな私の葛藤を知ってか知らずか、ただたゆたう音の波たちでした。



18. 月蝕グランギニョル

気合入りすぎ。でもそれが楽曲の激しい音質とで全く齟齬が無い。
衣装が一番ゴージャスなのもいいですね。
いいんですが、詳しくない私に彼女が「ゴスロリ」ではなく「ゴシック」にしか見えないのです。いあ、それがいいのですけど(?


歌うことが心地よい―
と思い出させてくれる曲です。
まぁ歌詞はかなり際どい…もうアングラ一歩手前ですけれど、歌う気持ちよさをこれ以上にはない形で歌い放たれている爽快感は、やっぱり素晴らしいものです。
ええ、歌詞に含まれている単語の大半は意味不明なんですが…。

収録時間96分。
幕間や拍手、インスト系を省いても一時間以上歌い続けていませんか?
正確に時間測定をしたわけではありませんが、きっとこの本番前にもウォーミングアップやら準備をされておられるだろう事を思うと、何てタフネス!!
私は60分も歌い続けると確実に喉が潰れます。…正しい歌い方をしていないのも原因ですが、それ以前に体力が続きません




閉幕−。
お腹一杯☆




つか、ライブなのに、何て漢気あふるる選曲なんでせう?
全体的にボーカルの声が小さいのが気になりましたが、オーケストラの音とのバランスはあれくらいが良好ですね。
歌詞は聞き取れないけど、ボーカルもまたオーケストラの楽器のひとつとして組み入れられているなら、あの声で大きすぎず小さすぎずの絶妙なバランスでした。
…お喋りが聞き取れないのが残念でしたけど。


初めてALI PROJECTを薦める機会があったら、私はこれを勧めたいくらい。
好みの違いはあるだろうけど、捨て曲がひとつも無いのですよ、恐ろしく。
2008/07/04(Fri)18:40
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